スポーツ関連: 2008年5月アーカイブ

 結果だけを見ればスコアレスドローで、引き分け以上で大会優勝が確定する日本が逃げ切ったということになります。

 今回のキリンカップでの2試合は、今までの岡田ジャパンの試合と比べれば課題だけではなく収穫も見えたといえるでしょう。選手がそれに固執しすぎたきらいもあったものの、狭いスペースで相手のプレッシャーがかかっている中を細かなパスワークで抜いていくというシーンが何度かは見られました。もっとも、後半になると運動量が明らかに落ちて受け身になってしまうという弱点も2試合の間で変わりませんでしたが…。

 対コートジボワール戦については、相手があまり勝ちに行く姿勢を見せていなかったので評価しにくいものがあるのですが、今日の対パラグアイ戦ではボール支配率もシュート数も日本が上回っていたと思うのですが、それでも一歩間違えれば2~3点差をつけられての敗戦だったでしょう。シュートが枠に飛ぶことがあまりなかった日本に対して、パラグアイは少ない手数で決定機を何度か作り出していて、お粗末ともいえるようなシュートミスなどで辛うじて点を取られなかったというだけですからね。

 岡田監督の指揮内容については、山瀬偏重が無くなれば今回は選手起用などを含めてまずまずだったのではないかと。今大会で代表デビューしたDF長友のスピードやスタミナがこのレベルの相手にも通用したことや、中澤抜きでもDFがまずまず機能したことは大きな収穫です。

 ただ、ようやくチームとして機能しだしたのは結構なのですが、来月はワールドカップアジア地区3次予選の残っている4試合が全て実施されます。日本が苦手とする中東勢との対戦でチームがきちんと機能するかはまだ不安が残るところです。

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 昨日の対阪神戦終了後に、オリックスのコリンズ監督が突然辞任を表明しました。交流戦に入って、ようやくチームが境から脱出したばかりであっただけに、ファンだけではなく選手にとっても唐突という発表だったようです。

 現在パ・リーグ最下位の某球団の監督はチーム内で既に独裁体制を築いていますが、それとは違って野球を全く理解しないオーナーやフロントであったことで、チーム内での孤立状態が続いていたことが大きな理由になっているといわれています。

 まあ、確かにいくら監督が日本ハムのような野球を目指そうとも、補強してくる選手がカブレラを筆頭とする長距離砲ばかりでは、実現すること自体が不可能ですよね。使い勝手という意味ではロッテ以下の選手層ですから。もちろん、ホームランバッターが多いので波に乗ったときの破壊力はすさまじいのですが、そこまで打ち勝てる試合というのは年に何試合もありません。

 パ・リーグ最下位の某チームの監督の方に先に辞めてもらいたかったというのが本音(というか、個人的には去年のシーズン開始直後からバレンタインではダメだと言い続けてきましたから今更ではあります)ですが、高額の複数年契約がありますから自分から身を引くということは無いのでしょうね…。

 プロ野球は今日からセ・パ交流戦が各地で始まりました。西武-ヤクルト以外の5試合が開催され、千葉ロッテ-巨人で巨人が勝った以外はパ・リーグのチームが全て勝っています。今日はパ・リーグ勢で唯一負け、現状ではおそらく12球団でもっとも弱いチームに成り下がった千葉ロッテについてです。

 昨年は不甲斐ない試合を数多く見せながらもパ・リーグ2位でシーズンを終え、プレーオフでも優勝の北海道日本ハムと最終戦までもつれる健闘を見せたのですが、今年は開幕後から勝率5割前後をさまよい、5月は圧倒的に負け越していよいよ最下位に転落してしまいました。わずか1年でここまで急速に弱くなった理由とは何か。いくつかその理由を考えてみます。

1.バレンタインの怠慢

 理由を一つだけあげるとすれば、これ以外にはあり得ないでしょう。試合中の不可解な指揮もさることながら、戦力の補強・育成には無関心としか思えないほどです。就任直後からそれなりの結果を出したことで見逃されがちなのですが、実はボビーチルドレンと呼ばれた多くの選手は、バレンタイン就任以前に獲得しファームでそれなりに育成されてきた選手ばかりなのです。ここ数年のドラフトも異様なほど数多く投手を獲得していますが、2軍ですら通用しない投手ばかりでスカウト陣の見る目のなさも光ります。
 また1年は活躍した新人が、翌年ほとんど活躍できていません。2005年に大活躍した自由獲得枠新人、久保は年々勝ち星が減り防御率も悪化の一途をたどっていますし、昨年衰えの見えた藤田の穴を埋めてきた川﨑・荻野は、今シーズンは敗戦への方程式となってしまっています。これらの選手は経験を積む毎に成長どころか急激に能力が劣化しています。
 試合中の指揮については、かつてのデータ重視はどこへやら、相手が右投手なら左打者や、ピッチャー交代の時にも右打者に対して右打者など、野球の初心者でも知っているセオリーだけに終始している状況で、とてもきちんとデータを分析しているとは思えません。一言で言えばバレンタインの年俸と仕事量は反比例するということでしょうか。

2.YFK不在

 昨年までの勝利の方程式といわれた藪田(現ロイヤルズ)、藤田(現巨人)、小林(現インディアンズ)がそろって昨シーズン限りで退団しました。この中で特に藪田を失ったことが大きいのは事実です。藤田は今年の川﨑以上に炎上していましたけど。ただ、彼らがFA権を得て退団(藤田は戦力外通告)するのは以前から判っていたことで、補強を考える時間は十分あったんですよね。これも結局首脳陣の怠慢に結びつきます。

3.キャンプの失敗

 ローテーション投手陣や主力打者(福浦・ズレータなど)の調整不足もかなり目につきました。成瀬については燃え尽き症候群的な状態に陥っていましたので仕方ないと思っていた部分もあるのですが、昨年故障や不振で十分活躍できなかった選手はもう少しはきっちりと仕上げてきて良かったのではないかと思います。清水や久保は身内に不幸があったという不運はありますが、福浦が未だに打率2割台前半だったり、ズレータが本塁打2本というのはやはり彼ら自身の怠慢です。ひょっとしたら単に衰えたのかもしれませんけどね。

4.故障者の続出

 これは言い訳にならないというのが本音です。バレンタインは勝負にこだわるよりは選手に故障させないことを重視しているようですからね。それで故障するというのは選手自身の自己管理の問題もあるのでしょうし、他のチームでも主力を欠いている例はいくらでもあります。もっとも、勝負にこだわらないで選手を大事にするだけというなら、どんな素人にも監督は務まると思いますけど…。

5.真摯さの欠如

 特にこれが気になるのは西岡です。現在チーム内でもっとも結果を残している選手に言うべきことでもないのかもしれませんが、記録に残らないミスや軽率なプレーはかなり数多くありますし、凡退したときにも1塁まで全力で走るという姿勢が全くありません。あらゆる態度が、まるで自分が超一流のスターであると勘違いしているように見えてなりません。彼のような俊足選手であれば、相手のお手玉一つでセーフになることも十分にあり得るのですし、まだ年齢的にも若いのですから、がむしゃらにプレーする姿勢を捨ててはいけません。

 まだまだネタはあるのですが、検査の影響もあってかなり疲れてきましたのでこの辺で。

 今日は招待券がありましたので、千葉ロッテ-オリックスの試合を観に行ったのですが、こんな企画がありましたのでせっかくですから食べてみました。

 千葉拉麺通信で評価される味の傾向から、家系に近いラーメンが出てくるのかと思っていたのですが、意外にも魚介系ベースの醤油味であっさり目のものでした。

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もっとも、「千葉県産アサリと煮干しをふんだんに使用したスープ」という宣伝文句ではありましたが、それほど天然素材がきちんと使われた味には感じませんでしたけど。本物の煮干しの匂いは確かにしましたので、決して化学調味料だけで作った味ではないと思うのですが、やはり人工的な味を感じたのは事実です。

 屋外に設置したテント内の仮設店舗ですから、きちんと煮出すようなものは作れるはずもありませんので、それを踏まえれば上手くバランスを取ったラーメンであるということはいえると思います。

 ところで、今日は千葉ロッテが負ければパ・リーグの単独最下位に転落するという試合でしたが、大荒れという内容でありながら何とか勝ちました。個人的にはビクトリーラーメンを作った日に最下位転落という方が、ネタとしては面白いと思っていたのはここだけの秘密です。

 千葉ロッテ 3-4x 北海道日本ハム

 もはや笑うしかないような、劇的な負け方でした。ダルビッシュ、小林宏の両先発投手がともに1失点で踏ん張り、延長11回表には日本ハムの守護神マイケルからロッテ大松が見事な2ランホームラン。普通ならこれで勝負は決まりです。

 ところがロッテはその裏、昨年途中からセットアッパーに定着した川﨑を投入するものの、全く制球が定まらずにあっさりとその回の先頭打者田中にフォアボールを与えてしまいます。昨年の川﨑は、球威はさほどないものの抜群の制球力で抑えるタイプの投手でしたが、今シーズンはコントロールが悪すぎてただの棒球です。今季はきちんと抑えた試合がないという状態ですから、少なくとも勝ち試合で使える状態でないことはベンチがもっとも理解できるはずなのですが…。

 結局川﨑は打者1人だけで降板したものの、次にマウンドに上がったのは荻野でした。荻野は序盤戦こそ何とかセーブを挙げていたものの、元々球威もそれほどではなく球種とキレで打たせて取る投手ですから、そもそも三振を取ることができません。走者を背負っている場面では全く頼りにならないストッパーです。

 捕手金澤のバント処理ミスはあったものの、それがなくても荻野ではおそらく負けていたでしょう。昨年はルーキーイヤーで相手チームが攻めあぐねていましたが、今年は攻略法がわかってきたのでしょう。良く分析すれば変化の大きい球は見逃せば全てボールですし、球速のある変化球は追い込まれていれば割合簡単にカットぐらいはできるようですから、あとは甘くなったストレートを狙い打ちするだけで良いのです。

 抑えとなる投手が不在なのはわかっていながら、「全員で一丸となって」などと格好をつけていた監督が悪いとは思うのですが、シーズンをここまで消化してしまった後ではもはや手遅れですね。今年は3位以内は誰かの劇的な成長でもない限りはまず不可能だと思いますので、せめて選手育成のためのシーズンとして何らかの価値を見いだして欲しいところです。あと、いい加減に小宮山のために確保されている一軍枠を明け渡して欲しいです。もはや敗戦処理すらできないのですから。

・スーパーアグリ・ホンダ、F1撤退

 やはりEU圏内以外の国から、個人所有チームでのF1参戦というのは現実的ではないということだったのでしょうか。日本ではF1のコンテンツとしての価値も以前ほど高くはなく、しかも(大企業の経営状況は良いにもかかわらず)景気の閉塞感が強い以上、レース活動に対して巨額の費用を出してくれるスポンサーなどまず見つからないのは仕方ないのでしょうけど…。

・千葉ロッテ、また負けました

 遂に最下位のオリックス相手に、成瀬が投げても勝てなくなりました。そもそも、ルーキー唐川が久保の代わりに投げて2勝挙げていなければ、現時点で9連敗していたはずなのですから泥沼です。このまま順調に進めば、来週には最下位です。いい加減、特定の選手ばかりを偏重する監督を交代させなければ浮上のきっかけはつかめないと思うのですが…。

#相手が左投手だから打線を全員右打者にするような、あまりに単純な
#思考回路はどうにかならないものか…。

・ジェフユナイテッド千葉、リーグ戦10戦白星なし

 こちらも千葉のプロスポーツチームであるジェフ市原ですが、今季開幕前の主力選手大量流出と、オシム体制一掃の効果が現れて全く勝てないチームになってしまいました。かつては降格争いの常連と言われていたチームではありましたが、それでも今季のようにダントツで自動降格圏内という成績は未だかつてなかったのですが…。基本的に今季開幕前のゴタゴタは、ほとんどが淀川前社長に起因しているのですが、当の本人は自らの正当性を主張し続けたあげく早々に社長の座から逃げてしまったのですから始末に負えません。古河電工出身の社長はもう勘弁してほしいです。

 かつて日本の千葉ロッテでもプレーし、50歳を目前にしながら現役生活を続けていたフリオ・フランコ選手がついに引退を発表したそうです。記事はこちら。彼は昨年メジャーリーグでホームランを放っていて、48歳でのホームランはメジャーリーグ史上最年長での記録だそうです。

 今でもロッテファンには非常に受けの良い人物であり、現監督の後釜にという声もごく一部からですが上がっているほどです。できれば50歳の誕生日を現役選手として迎えてほしかったところではありますが、これまでのメジャーリーグ通算打率が.298と、単に長いだけでなく中身のある現役生活へのこだわりが強かったのでしょう。

 そしてそのロッテ絡みで情けない話題も。対西武3連戦で2日前の岸、今日の帆足という、さほど内容のある投球を見せなかった投手に手も足も出ず完敗しただけではなく、草野球以下のプレーで各所のニュースとなってしまいました。具体的にはこちら

 このシーンはたまたま動画中継でみていましたが、一塁手のズレータのグローブを弾いた痛烈な打球がライト前に向かって転がっていたのですが、それを追いかけていた二塁手のオーティズが何を思ったか右翼手ベニーの目の前でボールに向かってグローブを投げつけたのです。そんなことをしなくても、ベニーがすぐに捕球できる位置だったのですが…。

 結局これでただのシングルヒットが三塁打という扱いになり、次打者のセンターフライであっさりと走者が生還してしまいました。もっとも、その前の回に先発の小林宏は既に2点を失っていたわけで、完封負けである以上このプレーがなかったとしても負けていたことに変わりはありません。

 このオーティズのプレーにしても、他の選手のバッティングにしても結局頭を使っていないということがよくわかるんですよね。ベンチワークのまずさもさることながら、試合中に全く修正が効かないというのは、コーチ陣の怠慢以外の何者でもないと思うのですが。惨敗した話題やこんな情けないプレーばかりでニュースになるのはやめてほしいところです。

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