PC・PDA関連: 2011年8月アーカイブ

 米Hewlett-PackardがPC部門の分社化に向けて動いているそうです。この辺りはそのうちコンシューマーPCの担当の方に会う機会があるかもしれませんので、その際に詳しく聞いてこようと思っています。

 問題となるのは、それと同時にPDAやタブレットなどのモバイルデバイス事業からは撤退することになるということです。

 現在のHPのモバイルデバイスは、旧Compaqから引き継いだiPAQはほぼ終焉という状態で、買収したPalmが開発していたWebOSを搭載したデバイスを数種類発売している状態でした。

 WebOSは内容的にはAndroidの亜種のようなものですが、さすがにスマートフォンやPDAの開発経験が豊富なPalmが開発していただけあり、完成度という意味ではAndroidよりは上でした。さらに旧Palmユーザー向けにPalmOSエミュレーターを開発中というアナウンスもあり、PalmOS愛好家はここに一縷の望みを繋いでいたわけです。

 ところが今回の発表でモバイルデバイス事業からの撤退が発表されたということは、現在開発中の案件も全て中止となるということになり、イコールPalmから買収した資産は全て失われるということを意味します。Palmの買収は、結果的にPalmの旧経営陣と株主を救うだけの投資ということになってしまいましたね。

 なお、商業的には失敗に終わったWebOSですが、出来の評判は決して悪いものではなく、HPの販売戦略が上手ければ一定の販売量は得られていただろうといわれており、不運かつ残念な結果となってしまいました。

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