PC・PDA関連: 2011年1月アーカイブ

 PC-9800シリーズを作っていた頃のNECや、IBM ThinkPadを作っていた頃のLenovoにはいろいろとお世話になった組み合わせですが、この両者が合弁事業の計画を進めているという報道がありました。

 今のところ両者とも決定した事実はないとしていますが、たぶん近いうちに正式に発表されることになるのでしょう。

 NECは日本国内ではPCのトップシェアを誇りますが、海外での事業展開には失敗していて世界的なレベルでは弱小メーカーの一つに過ぎませんし、LenovoもHP、DELL、acerと比べればまだまだシェアも小さく、スケールメリットをほしがる両者が手を結ぶというのは自然な流れかもしれません。

 NECがPC-9800シリーズを作っていた時代にこのような報道があればいろいろ思うこともあったのでしょうが、サポートすら打ち切られた今となっては特に感慨はありません。そもそもNECのPC自体、以前PC-LM500/5Dを手放して以降全く縁が切れていて、今でも私の机に鎮座しているPC-9821Rv20/N20が唯一の現役です。強いていえば、家族用にリビングに置いてあるVersaPro VY16A-3という、比較的新しい製品はありますが。

 Lenovoに関しても、IBM ThinkPadは数多く持っているものの、もっとも新しい本体がThinkPad X32やThinkPad T42ですからね。この辺りはLenovo製造ではあるものの、IBM時代に発売されている本体のマイナーチェンジでしかなく、Lenovoになってから設計されたThinkPadは使ったことがないのです。

 少し気になるのは、この両者が設立する予定の合弁事業会社はLenovo側が主導権を握ることになりそうだということです。結局のところ、仮にこの事業がうまくいったとしてもそのメリットを享受できるのはLenovoだけというオチがつくのではないかと疑ってしまうのです。

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