音楽: 2008年12月アーカイブ

 以前主にカセットテープを使っていた時代には、毎年この時期に合わせてクリスマスソング集を作っていました。

 ここ数年、シカゴのクリスマスアルバム「CHICAGO XXV」や「Chicago Christmas What's It Gonna Be, Santa?」が発表されてからは、これ1作をCD-Rで焼いて終わりにしていたのですが、今年はiTunesのライブラリにある程度曲数が貯まってきたので、iTunesのプレイリストを作成して、そのプレイリストをLAN内部で共有してみました。

#貯まったとはいえ、まだ合計約3,800曲しかありませんし、
#古めのCDや多くのLPの取込は手つかずですが...。

 単純にかき集めればそれなりの曲数になると思うのですが、一応700MBのCD-R1枚に収まる量でまとめるという制約を設けた結果、このプレイリストの中身は次の通りとなりました。

 1.Do They Know It's Christmas?/Band Aid
 2.クリスマス・イブ/山下達郎
 3.The Little Drummer Boy/Chicago
 4.Driving Home For Christmas/Chris Rea
 5.遠い街のどこかで.../Marilyn Martin
 6.すてきなホリデイ/竹内まりや
 7.雪華の神話 -in X'mas mix-/KOTOKO
 8.Last Christmas/Wham!
 9.Christmas Time/Bryan Adams
10.Let it Snow! Let it Snow! Let it Snow!/Chicago
11.Happy Xmas/John Lennon & Yoko Ono
12.Christmas Eve/Joseph Williams
13.Santa Claus Is Coming To Town/Michael Bolton
14.Promise on Christmas/水樹奈々
15.Have Yourself A Merry Little Christmas/Luther Vandross
16.White Christmas/Chicago
17.サイレント・イヴ/辛島美登里
18.O Come All Ye Faithful/Art Garfunkel (Bonus Track)

 自分でいうのも何ですが、かなりまとまりのない組み合わせですね。最後の「O Come All Ye Faithful」は入れない方が一枚のアルバムとして見立てた場合にはきれいにまとまるのですが、700MB CD-R(約80分)の容量に合わせるとこれでほぼ丁度というわけです。

 他にも定番の曲は手持ちの中にあるはずなのですが、まだCDから取り込んでいないものが多く、今回のリストには使えなかったんですよね...。山下達郎の「クリスマス・イブ」をオリジナル版とジョセフ・ウィリアムス版の両方で入れてみたり、「Chicago Christmas What's It Gonna Be, Santa?」から3曲入れてみたり(但し全てリードヴォーカリストが違う曲です)と、バランスの悪い構成なのもひとえにネタ不足の賜物です。

 実はここ最近お歳暮の発送などがあり、2日続けてイトーヨーカドー(別々の店舗)を使ったのですが、12月になると店内BGMがクリスマスソングに切り替わります。

 そのクリスマスソングですが、選曲者の趣味なのか、シカゴのクリスマスアルバム「CHICAGO XXV」からの選曲が異様に多いのです。

 まず、歳暮の発送で長時間店内にいたときには、到着時に流れていた「FELIZ NAVIDAD」から「LITTLE DRUMMER BOY」「HAVE YOURSELF A MERRY CHRISTMAS」「SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN」「WHITE CHRISTMAS」と、実に5曲連続で流され、その後は1曲ずつアーティストが変わっていました。

 さらに翌日、他の店舗に食料品や小物を買いに入ったのですが、そのときには入った直後に「ONE LITTLE CANDLE」が流れ、1曲イージーリスニング調の「LET IT SNOW! LET IT SNOW! LET IT SNOW!」を挟んだ後に「CHILD'S PRAYER」が流れるという具合です。

 実に2日間で、アルバムの全14曲中7曲を耳にするという高確率です。ただ、少々疑問だったのは、この作品はかつてシカゴが独自レーベル「CHICAGO RECORDS」を運営していた時代にリリースされ、日本ではテイチクレコードがそれをそのまま輸入し、紙パッケージに解説を同梱して発売していたので、シカゴのライノ移籍に伴い入手不能になっていたのではないかという点です。

 これについては後で調べたところ、ワーナーミュージックからリイシュー盤が2002年に発売されていたのでした。きちんと再発売してくれたことは評価できるのですが、あと1年遅ければ6曲追加された「CHICAGO CHRISTMAS ~WHAT'S IT GONNA BE, SANTA?」(28作目、日本未発売)がこれに代わって発売された可能性が高かっただけに、少々残念な思いもあります。

 J-Popを洋楽アーティストがカバーした楽曲を集めたコンピレーションの第2弾です。第1弾ではTVなどでも使われて割合知られていた、Jason Scheffによる「SAY YES」(CHAGE&ASKA)や「Over and Over」(Every Little Thing)など、企画盤としては有名な楽曲が主に収録されていたのですが、今回はもう少しマイナーな楽曲を中心に構成しているようです。

 もっとも、マイナーな楽曲である分むしろ意外性があって楽しめます。前述のJason Scheffがまさか野猿の「叫び」も歌っていたとは思いませんでした。

 他の参加アーティストとしては、元TOTOのJoseph Williamsや元スターシップのMickey Thomas、Marilyn Martin辺りはもはや常連と呼べるメンバーでしょうか。少し変わった辺りではフュージョン界では有名なGeorge Dukeが演奏だけでなくヴォーカルも披露していたり、かつて松田聖子の関係で名前が出たRobbie Nevilの名前が目立ちます。

 このシリーズ、CD3枚組で2,980円と手頃ですし、内容的にも当たり外れはあるものの概ね楽しめる辺りは非常に良いのです。ただ残念なのが私の嫌いなavex発売という点ですね。

 かなり以前から発売されていたのですが、どういう訳か店頭で見かけることが無く買っていなかった作品です。Amazonで頼もうとしても品切れになっていたりして、タイミングがどうも悪かったわけで。

 本当はHD DVD版が手に入れば面白かったのですが、あいにく見つかったのはDVD版のみでした。

 さて、それはともかく2004年に開催されたシカゴとアース・ウインド&ファイア(EW&F)のジョイントツアーの模様を収録したDVDです。オープニングで双方のメンバーが揃って3曲演奏した後、シカゴのメンバーがステージから降りてEW&Fが1時間少々演奏、その後両バンドのドラマーによるドラム・ソロを挟んでシカゴの演奏。さらに、アンコールで双方のメンバーが全員揃って6曲演奏するというステージ構成です。一応演奏の順序はコイントスで決めているのですが、ツアーの間常にEW&Fが先だったそうですから、コイントスは格好だけなのでしょう。

 普段シカゴのライブというのは割とラフな部分があるのですが、このツアーでは実力派の競演相手がいるためか、割合引き締まった演奏を披露してくれます。持ち時間がどちらのバンドも1時間少々しかありませんので、選曲は普段からの定番ばかりでやや面白味に欠けるのですが、それでもこの作品の魅力を損なう要素にはならないでしょう。

 圧巻なのは最後に演奏される「25 or 6 to 4」(邦題「長い夜」)でしょうか。実に計20人が一見奔放に演奏しているのですが、それでも演奏に乱れが生じない辺りは一流のプロならではでしょう。この部分を見られるだけでも、この作品を買う価値があるといっても過言ではありません。音質もリミッターの効き過ぎが気になる箇所が少々あるものの、これまでのライブ作品では最高水準といって良く、満足感の高い作品に仕上がっています。

 「Chicago Navi」さんからの情報ですが、以前このブログでも宣伝用エントリーを作った、Robert Lammのボサ・ノヴァアルバム、「The Bossa Project」が、第51回グラミー賞のベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム部門にノミネートされたとのことです。

 そもそも日本では発売されていない作品ですが、発売された地域に限っていえばRobert Lamm本人も意外に思ったほど反響が乏しかったらしいだけに、まさかグラミー賞の候補になるとは驚きです。

 もっとも、実際に聴けば解るのですが、一般向けの作品というよりは明らかに玄人好みの作風ですから、必ずしもヒット作が評価されるとは限らないグラミー賞で高い評価を得るのは、むしろ当然なのかもしれません。

 シカゴというバンドは、これまでの実績から考えればグラミー賞とはあまり縁がない(受賞歴は10作目「Chicago X」が4部門のみ)わけですが、ここでオリジナルメンバーである彼が30年以上を経て2度目の受賞となれば、多少は話題になってくれるかもと期待しています。

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