スポーツ関連: 2010年10月アーカイブ
中日ドラゴンズと千葉ロッテマリーンズが対戦する今年のプロ野球日本シリーズですが、どうやらTVの地上波での放送が大幅に少なくなりそうだということです。
今のところ、ナゴヤドームで開催される第1・2戦の中継が無いことが確定していて、千葉マリンスタジアム開催分の第5戦も無いという方向で、最大7試合開催されるうちの3試合が地上波では観られないことになります。
BS・CSまでを含めれば第1~5戦でNHK BSの放送枠が確保されるほか、CSのJ Sportsでは全試合カバーされるはずですが...。
TV関係者は巨人-ソフトバンクであればもっと視聴率が取れるだろうから放送できた、という論調らしいですが、果たしてどうでしょうか。確かに中日-ロッテが不人気カードであることは事実でしょう。実際に、千葉マリンスタジアムで開催される交流戦でも、このカードは比較的入場者数が少なかった気がします。しかし、今や巨人戦も十分に不人気カードです。あまりの視聴率低下に日本テレビが放送回数を大きく減らしているぐらいですからね。
単純に不特定多数に向けて「あなたはどこのファン」と尋ねたときに、プロ野球が嫌いという人を除けば、もっとも割合が高いのは恐らく阪神でしょう。巨人と答える人もそれに匹敵する割合はいるかもしれませんが、「とりあえずよくわからないから巨人と言っておく」という層も少なからずいますからね。TVの視聴数に直結するとは思えません。
一方、パ・リーグは基本的にどのチームもここ数年地域密着の方向で進んできましたので、全国的な人気には繋がりにくい面があります。どのチームが進出していようと、フランチャイズ地域ではある程度の人気を確保して、他の地域が無関心という状況は避けられないでしょうから、単純に大都市に密着しているチームの方が有利という程度でしょうか。
いずれにしても、BSの準備は間に合ったので自宅で何とか観戦はできるのですが、私の部屋まではまだ配線が終わっておらず、リビングのTVで観るしかないかなというところです。どちらにせよ、メインPCのTVチューナーは地上波のみですから、私の部屋ではPT2用のサブモニタで観るしかないわけですが...。
今日はセ・リーグのクライマックスシリーズ第4戦が行われ、4-3で中日が巨人にサヨナラ勝ちを収めて対戦成績を4勝1敗(中日は1位通過のアドバンテージ1勝を含む)としたため、日本シリーズへの進出が決定しました。
これで日本シリーズの対戦カードは中日-ロッテと確定したわけですが、私は既にTV観戦という方針を固めています。通い慣れた「千葉マリンスタジアム」の名称が今季限りで消滅する方向ということで、その最後を飾る日本シリーズですから観に行きたかったのですが...。
まずは日本シリーズはNPB(日本プロ野球連盟)の管轄でチケットを販売するため、通常の公式戦とはチケットの価格が全く異なるということがあります。通常私が千葉マリンスタジアムで観戦する場合、内野自由席を前売り・ファンクラブ会員価格で購入するので、1枚1,600円となります。ところが、この内野自由席は日本シリーズでは区分として存在せず、普段と同じ位置で観戦したい場合には1階内野指定席Aを購入する必要があり、これだと何と1枚6,500円となってしまうのです。2階席で妥協しても、内野指定席Bとなり、価格は5,000円です。普段から高額なフィールドウイングシートなどは割合差額が小さいのですが、それでも高すぎることに変わりはありませんからね。
さらに値段の問題だけならまだ何とかしたかもしれないのですが、日本シリーズには千葉県知事も観戦に来るという情報まで流れていましたので、その時点で球場に行く気は完全に無くなりました。あの人物と同じ空間で応援していても気分の良いものではありませんからね。
数日前からスポーツ紙などで既に報道されていたのですが、昨日東北楽天ゴールデンイーグルスから正式に小坂内野手の引退が発表されました。公式発表はこちら。
彼の守備はそれだけを見るために球場に足を運ぶ価値があるくらい、素晴らしいものでした。楽天に移籍した際に、コーチは他の内野手に「自分があれこれ言うよりも小坂の守備を見ておく方が勉強になる」と言ったそうですが、確かにプロであっても手本にするべきものです。一見簡単に捌いているプレーが多いのですが、多少でも野球の経験があればいかにそれが難しいかは、見ているだけでわかるでしょう。
言葉で表現するのは難しいので、YouTubeから動画を引用しておきましょう。
もう1つ。
残念ながら今季は腰の痛みに悩まされ、僅か7試合の出場に止まっており、自分自身が納得できるプレーが出来なくなったことが引退の理由だそうですが、この素晴らしいプレーが見られなくなるのは残念です。
昨日の雨天順延により、今日がパ・リーグ最後の試合となりました。千葉マリンスタジアム開催の千葉ロッテ-オリックス 24回戦です。
この試合でロッテが勝つか引き分ければ上位3チームによるクライマックスシリーズに進出、負けると4位の北海道日本ハムが逆転で3位に滑り込むという状況で行われた試合でした。
試合の詳細は既に各スポーツ紙サイトなどに掲載されていますので省略しますが、珍しくベンチの大博打が当たったロッテが5 - 4で何とか勝ち、単独3位を確定させました。キーポイントとなったのは
・指名打者に今岡を起用
・クローザーに今シーズン初めて伊藤を起用
という2点でしょう。今岡がスタメンで出場するのは春先以来だったと思うのですが、何と4打数2安打に加え、2塁ランナーとして大松のセンター前ヒットで本塁に突入し、ヘッドスライディングでキャッチャーをかわしてホームインするという、ベテランらしからぬ気迫のプレーで勝利の立役者となってくれました。
また、これまで無理矢理に選手の役割を固定してきたベンチが、最後の最後で中継ぎ(セットアッパー)の伊藤をクローザーとして起用。いきなり3ベースヒットを喰らい失点したものの、後続はきちんと抑えて逃げ切ってくれました。ただ、この起用はこれまでクローザーとして固定すると明言されていた小林宏が納得できるのかという意味では危うさも感じますが...。
いずれにしてもこれでパ・リーグは全日程を終了し、優勝:福岡ソフトバンクホークス、2位:埼玉西武ライオンズ、3位:千葉ロッテマリーンズによるクライマックスシリーズが来週末から始まります。4位に甘んじた北海道日本ハムは、ダントツ1位のチーム防御率にリーグ2位の打率(トップのロッテと僅かに1厘差)を誇りながらBクラスという珍しい記録を作ることになり、勝負の難しさを感じさせる結末でした。
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