PC・PDA関連: 2008年12月アーカイブ

 いつもはジャンル別に総括記事を書くのですが、今年は昨日分までごく普通の内容ばかりでしたので、今日まとめて書くことにします。

 まず、個人的には今年はPC環境が大きく変わった年でした、実に約4年ぶりにメインPCを完全に入れ替えたほか、モバイルノートPCも前半はdynabook SS2100、後半はThinkPad X32、そしてつい先日からMacBookと主に持ち歩く機種が変わってきています。一応3年前に「3年間使う」ことを見据えて買ったThinkPad T42はまだまだ現役ではありますが、大きさ・重さがネックとなり、この機種がどうしても必要な状況でなければ持ち歩くことはなくなりました。

 HP 2133 Mini-Noteも新たに導入しましたが、この機種をWindows Vistaで使うことにはどうしても限界を感じてしまいます。一応AIR-EDGE AH-F401Uを入手して、SlipperUを使わなくても通信環境を確保できるようにはなりました(AH-F401UはWindows Vista非対応を明言していますが、実際のところ特に何の問題もなく動作しています)が、体感速度は快適とは言い難いものがあり、今後はWindows XPに入れ替えた環境でレポートしていきたいと考えています。入れ替え作業については、実際に行うときにまた新たに記述します。

 PC以外の話題については、まず久々にデジカメ環境を全面的に入れ替えたということがあります。コンパクトデジカメはかなり長期にわたってSANYO DSC-MZ3ばかり使っていたのですが、さすがに色々と限界を感じる部分も出てきたため、久しぶりに新品で購入しました。RICOH Caplio R7を購入したわけですが、手ブレ補正などは正直言えば期待したほどの性能ではありませんでした。ただ、35mm換算で28-200mmというズームレンズについては、予想以上に便利さを感じています。それほど高価な機種でもありませんし、取りあえずは納得できるコストパフォーマンスです。一眼レフデジカメについてもEOS 10D→EOS 20Dという微妙な買い換えをしましたが、こちらは一世代分とは思えない進化を感じます。基本性能が大きく底上げされていることに加え、安価で面白い製品が揃っているEF-Sを使えるようになった点が特に大きな進歩です。来年はEOS 40D辺りを買うか、あるいはフルサイズCMOS機を1台買うか...。

 その他プライベートでは、昨年は年末に小規模なAccessの開発が入って何とか年を越せたという状況でしたが、今年は下半期に仕事が一気に増えた結果、割合余裕を持って年を越せそうです。来年は1年を通して下半期程度に仕事が回ってくれれば、もう少し精神的・経済的にに落ち着けそうです。

 いずれにしても、それほど話題のない本ブログをお読みいただいている方々には改めて御礼申し上げます。よろしければ引き続き、暇つぶしにでもお読みいただければと思います。

 HP 2133 Mini-Noteは、ミニノートPCとしては珍しく拡張カードスロットを装備しています。ただ、これがExpress Card34/54用であるため、通常のPCMCIA 16bitカードやCardBus用のカードを使うことは出来ません。

 一方で、私が普段外出時にインターネット接続する場合には、マクドナルドなどが近場にあれば公衆無線LANを使いますが、それ以外の場合にはAIR-EDGEを使います。

 これまで使っていたのはAH-H401Cというかなり古い端末だったのですが、つい最近になってCFカード型端末AX420Sに機種変更しました。速度と価格の兼ね合いで考えるのであれば、今ならイー・モバイル辺りを選択すれば良いのですが、あいにくCLIEシリーズで使えるイー・モバイル端末が存在しないのです。

 AX420Sを選択した理由は、単純にCLIE PEG-NX80Vで使えるという理由です。勿論、ソニーやウィルコムが正式にサポートしているわけではありませんが、とあるユーザーの方が作成されたパッチを利用することで、PEG-NX/NZシリーズでは利用可能となるのです。

 さて、ここで問題となるのはCLIEで使うという大前提があったためにCF型の端末を選んだことで、今度はHP 2133 Mini-Noteで使えないという点です。今までそれなりの数のノートPCを使ってきましたが、その全てにPCカードスロットが存在していたので深く考えていなかったというのが正確なところですが。

 幸いなことに、かつて買い漁ったパーツや周辺機器の山からSUNTAC SlipperU VS-10Uという、USB接続のPCカード型通信カードアダプタが発掘されましたので、物理的にはUSB接続でも問題はなくなったのですが、この製品はWindows 2000の世代までしかドライバサポートがありません。

 少し調べてみたところ、この点についてはケイ・オプティコムが提供する「eo net」のサポートページに記載があり、Windows VistaであってもWindows 2000用のドライバで動作可能となっていましたので、情報通りセットアップしたところ、無事動作が確認出来ました。

 もっとも、AIR-EDGEで、かつ契約の問題上最大64kbpsでしか接続できませんから、最近のブロードバンドを前提にしたWebページを閲覧するにはどうしても速度不足を感じます。SlipperUもミニノートPCと同時に持ち歩くには少々大きい製品ですから、AIR-EDGEはHP 2133 Mini-Noteではあくまで補助的な手段として利用することになりそうです。

 本日の掲載内容は前回の内容を踏まえたものとなっておりますので、そちらと併せてご覧ください。

 前回は手持ちのモバイル環境の、大きさや重さという観点からの可搬性について書きました。今回はもう少し違った角度からの話となります。

 まずは次の写真をご覧ください。

acadapter.jpg

左から順にHP 2133 Mini-Note、dynabook SS2100、ThinkPad X32の、それぞれに添付されているACアダプタです。

 本体はコンパクトにまとまっているHP 2133 Mini-Noteの最大の弱点となるのが、このACアダプタです。大きさ・重さもこの3者の中では最大なのですが、ACケーブル部がかなり太めのキャプタイヤで、これがバッグに入れる際に非常に邪魔になります。他のノートPCは通称「めがねケーブル」で、どれか1台分だけ持っておけば、他に流用できるというメリットがあるのですが...。

 ACアダプタが邪魔になる以上、バッテリだけで外出中の作業をすべてまかなえるのならそれで良いのですが、残念ながらHP 2133 Mini-Noteは実際には6セルバッテリ装着時で3時間使えれば上々の結果という持続時間ですので、既にかなりバッテリが劣化してしまったdynabook SS2100でもLバッテリ装着時には5時間程度使えることを考えると、やや物足りなくなります。

 前回書いた私が所有しているモバイル用PCのうち、ThinkPad T42は持ち歩く動機が明確なので省きますが、残る3台となるHP 2133 Mini-Note、dynabook SS2100、ThinkPad X32はどのように使い分ければ良いのか、特にHP 2133 Mini-Noteが有効な場面はどのような場合なのか、それを次回以降検証してみたいと思います。

 HP 2133 Mini-Noteについて書く前に、私の現在のモバイル環境をおさらいしておきます。

 手持ちのPCのうち、実際に持ち歩いて使っているPCは以下の通りでした。

・IBM ThinkPad T42 2373-M4J
・IBM ThinkPad X32 2672-MXJ
・TOSHIBA dynabook SS2100 DS90L/2

 大抵の場合は上記3台の内どれかをバッグに入れ、それに加えてPDAのSONY CLIE PEG-NX80Vを持ち歩いていました。今回ここにHP 2133 Mini-Noteが加わったというわけです。

 まずは、今までのモバイル環境と面積を比較してみました。

mobile1.jpg

 下からThinkPad T42、dynabook SS2100、HP 2133 Mini-Note、PEG-NX80Vの順です。ThinkPad X32はdynabook SS2100とほぼ同等であるため、ここには撮していません。

 当然小さく軽いほど携帯性には優れるわけで、ThinkPad T42ほどの大きさ・重さ(約2.3kg)になってしまうと気軽に持ち運べるというものではありません。実際、ThinkPad T42を持ち運ぶのは仕事で他のPCでは間に合わない用途があった場合など、限られた条件となります。一方、dynabook SS2100は大容量バッテリを常に装着しているのですが、それでも重さは1.42kgと、6セルバッテリ装着時のHP 2133 Mini-Note(1,444g)とほぼ同等に収まっていて、持ち歩いていてもそれほど重量は気になりません。ThinkPad X32は1.64kgとやや重くなりますが、それでも許容範囲ではあります。携帯性が本分であるPEG-NX80Vはさすがに235gと別格の軽さですが。

 ただ、通常携帯性とPCとしての性能はある程度反比例します。特にクリティカルな違いとなるのは液晶の表示能力なのですが、これについては以下の通りとなります。

・ThinkPad T42 : 14.1インチ 1,400x1,050 Pixel
・ThinkPad X32 : 12.1インチ 1,024x768 Pixel
・dynabook SS2100 : 12.1インチ 1,024x768 Pixel
・HP 2133 Mini-Note : 8.9インチ 1,280x768 Pixel
・CLIE PEG-NX80V : 3.8インチ 480x320 Pixel

 この中では視認性も含めて、HP 2133 Mini-Noteのディスプレイはなかなか優秀です。もっとも、この中では唯一のグレアパネル採用機ですから映り込みが気になることはありますが。普段自宅で使っているモニターが24インチWUXGA(1,920x1,200)のHYUNDAI W241DGですから、情報量としては最低でもThinkPad T42程度欲しいという気持ちもありますが、モバイルPCやPDAにそれを求めるのはさすがに酷ですからね。

 長くなるのでここまでで一区切りとして、次回は携帯性についてもう少し突っ込んだ部分に触れたいと思います。

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