PC・PDA関連: 2011年2月アーカイブ

 普段は相変わらずWindows XP SP3+Internet Explorer 8という組み合わせで使っているのですが、Windows 7環境は既に構築してありますし、かといってまだメイン環境としているわけではないという状態ですので、新しい製品を試す環境としてはちょうど良いのです。

 Windows 7はまもなくServicePack1も公開されるのですが、一足先にInternet Explorer 9 RCを導入してみました。

IE9-1.png

...拡大画像なしではよく見えませんね。ただ、ブラウザ自体の印象はこれまでのInternet Explorerとはかなり異なっています。描画に関してはDirectXのファンクションを利用することになったため、劇的に速くなりました。上記の例はImpress PC Watchですが、いろいろと広告のオブジェクトを読み込んでいるこのページも瞬時に描画してくれます。

 一方、表示内容についてですが、何となく昔のNetscape Navigatorで表示しているかのような、妙にピッチが詰まったような表示の仕方です。

IE9-2.png

 上の例がこのブログですが、文字が並んでいると妙に窮屈な印象を受けます。フォントをメイリオにしてやればこの点はかなり改善するのですが、今度はスタイルシートできちんとレイアウトされているページだと行の折り返しが合わなくなるようで、妙な改行となってしまいあまり見やすくなりません。

 描画の速さは間違いなく魅力ですが、何となく詰めの甘さが残っている辺りはやはりInternet Explorerそのものです。速さについても最近のGoogle Chromeはかなり速くなっていますし、積極的にInternet Explorer 9を導入したいという印象は持てませんでした。

 前回予告した通り、ONKYO製サウンドカード、SE-90PCIの試聴を行いましたので、早速その結果をまとめてみたいと思います。

 比較対象はDigitalAudioLabs製オーディオインターフェース、CardDeluxe CDX-01です。試聴環境は以下の通りとなります。

・アンプ:ONKYO P-308(プリアンプ)+KENWOOD L-01A(パワーアンプとして利用)
・CDプレイヤー:Victor XL-Z621(比較用)
・スピーカー:SANSUI SP-100i

 SE-90PCIとCardDeluxeは同一のPC上に装着しています。

試聴ソースは下記2つを中心に、他に数曲を部分的に再生してみました。

・Home Of The Brave / TOTO (The Seventh Oneの初期版CD)
・Stairway To Heaven / Led Zeppelin (The Song Remains The SameのLPから起こした16bit/44.1kHzデータ)

 まずSE-90PCIの印象については、これまで使った新品標準価格1万円以下のサウンドカードとして、最良のアナログ出力性能だといって良いと思います。この価格帯でオーディオ的に評価に値するというのは立派なものですからね。

 ただ、10万円クラスのCDプレイヤーを凌ぐという辺りの感想は大げさです。XL-Z621(20年前の7万円クラス)との比較では、確かに高域方向のクリアさでは勝っていると思いますが、それ以外に特筆するべき点は見当たりません。ヘッドフォンで聴けばもう少し好印象かもしれませんが。

 そして今日の本題となるCardDeluxeとの比較試聴ですが...。SE-90PCIがCardDeluxeに勝っているという文章を書いた人間の耳を疑わざるを得ないというのが結論です。確かにSE-90PCIの、特に高域方向の表現は小綺麗で、あまり耳が良くない人が聴けば美しい音なのかもしれません。ただ、粗を含めてすべてを表現できているのは間違いなくCardDeluxeの方です。質感や微細な部分の表現など全く勝負にもなっていません。

 低域方向の重量感や力感は言うに及ばず、ヴォーカルや楽器の質感においても全くレベルが違っています。「Stairway To Heaven」はライブ音源なのですが、本当に同じソースを鳴らしているのか疑わしいほどヴォーカルやギターの質が違っています。CardDeluxeの印象がステージ上での演奏だとすれば、SE-90PCIはステージ奥に用意した幕の後ろで演奏しているというぐらいの違いに感じられました。

 強いていえば、手持ちのオーディオインターフェースの中では、M-AUDIO DELTA1010に近い傾向だとは思います。低域の重量感や緻密さなど、もちろん総合的にはDELTA1010の方が上ですが、妙に奥に下がってしまう定位や小綺麗に聴かせる傾向などは近いものを感じました。

 結論としては、SE-90PCIは価格の割に良く出来ているのは事実。だがまともなCDプレイヤーを上回ったり、CardDeluxeを超えているなどということは一切無いということです。私ならメーカーから袖の下をもらってもそこまで絶賛は出来ません。

 素人が自分の好きなソースを自分の環境で鳴らして、その感想で好き勝手いうのは全くかまわないと思うのですが、プロが本気でそこまで絶賛するとすれば、残念ながらその方の評価は何一つ当てにならないと私は断言します。

 米ヒューレット・パッカードから、買収したpalmが開発したスマートフォン向けOSであるHP webOS(旧名称はpalm webOS)を採用したタブレット端末が発表されたそうです。記事はこちら

 webOSを搭載したPalm PreはAndroid端末が本格的に市場に出回るよりも先に投入され、iPhoneのライバル最右翼として注目を集めていました。しかし、日本市場ではpalmの日本法人が消滅していたこともあり、端末が投入されることもないままでした。

 その後急速にAndroidを採用したスマートフォンやタブレット端末が普及してしまったため、仮に今後日本市場向けに、本格的にwebOS採用端末が投入されたとしても、それほど大きな注目を集めることはないでしょう。一応別物ではあるのですが、ユーザー側から見た印象もOSそのものの成り立ちも、Androidときわめてよく似ていますからね。

 webOSが唯一Androidと異なるのは、一応旧Palm OSユーザー向けの「Classic」というエミュレーターが用意されるという点です。もっともこれはあくまで予定であり、現時点では実物が存在していませんが...。

 なお、旧Palm Sourceを買収したACCESSからも、Access Linux Platform向けにGVM(Garnet Virtual Machine)というGarnet OS(旧Palm OS 5.x以前)のエミュレーション環境が用意されていて、こちらは英語版のみながらβバージョンが提供されています。もっとも、未だにβバージョンと呼ぶことすら厳しい程度の完成度のままらしいですが...。

 最近ソースネクストがとにかくポンパレ(リクルートが運営する割引チケット共同購入サイト)への勧誘を強化しているようで、頻繁に「このソフト無料であげるから登録しろ」というメールを送ってきます。

 最初の頃は無料でくれるソフトにそれほど興味はなかったのですが、今回のメールでは画像編集ソフトの「Paintgraphic 2」が配布の対象となっています。

 実は私の場合、商売上画像加工対応アプリケーションも頻繁に使うのですが、金がないということもあり、未だにAdobe Photoshop Elements 4とCorel Paint Shop Pro Xの2本を併用して何とかしのいでいる状態です。

#あまり必要に迫られていないはずの動画編集用には古いながらAdobe Premiereと
#Thomson Canopus EDIUS Neo2を持っていたりしますが。

 上記組み合わせでも多少手間をかければ大抵の作業に対応は出来るのですが、割合弱点となるのが特定の対象だけを切り出すという作業です。

 Paintgraphic 2は製品紹介を見る限り、この類の作業が得意そうなんですよね。今回のキャンペーンでもらうか否かは別にして、使ってみたいという気持ちはあります。

 既に報道で騒がれていますが、Intel製の新Core i7/i5(LGA1155)対応のチップセット、P67/H67のSATA(3Gbps)に不具合があり、出荷停止並びに店頭からの撤去が発表されました。記事はこの辺りでご確認ください。

 今回のCoreシリーズ(Sandy Bridgeと呼ばれている)は、特に倍率ロック解除モデルのCore i7 2600KとCore i5 2500Kの人気が高く、これらは入荷したそばから売れていくというほど好調な出足を見せていました。ところがそれを動かすためのマザーボードが店頭から完全に消えてしまったのですから、PCパーツショップへの打撃は相当なものでしょう。

 P67/H67については、チップセットとはいってもどちらかというと以前のサウスブリッジ(ICH)の機能に主眼が置かれていますが、今回不具合があったのはSATAポート周り(供給電圧の設定ミスらしいです)で、シリコンレベルでの修正が必要なことから、供給が回復するのは4月以降となる見込みだそうです。この時期に決算を迎えるPCショップも結構あるはずなのですが、Intelの業績よりもPCパーツショップへの打撃の方が遙かに心配です。Intelには責任を持ってそちらへのケアを行って欲しいところです。

#主力商品なしで営業するしかないのですからね。

 いっそのこと不具合が枯れきっているプラットフォームである、X58+LGA1366 CPUを安売りして乗り切ってくれれば面白いんですけどね。そうなれば私も予備でもう1セット買いますし(笑)

 もっとも、個人的に期待しているのはIntelが回収・廃棄したはずのP67/H67搭載マザーボードが、なぜか秋葉原のジャンク屋に格安で並んでいるという光景だったり...。

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