PC・PDA関連: 2010年1月アーカイブ
今日は今年初の風邪によるダウンです。
それはともかく、米国Appleがタブレット型端末、iPadを発表しました。詳細は各所に沢山上がっているいると思いますので、特にリンクは貼りません。
9.7インチのIPSパネル液晶搭載ということで、モバイルデバイスというより、コンテンツビューアーとしてはなかなか面白いかもしれません。
ただ、私からするとどうしても疑問なのですが...、
「これ、何に使えば良いの?」
液晶パネルの大きさとデザインから判断する限りは、ネットブックより若干小さいという程度の面積ではないかと思うのですが、そうなると持ち運びにはネットブック並みの専有面積を確保してやらなければいけないはずです。少なくともノートPCを持ち歩いている人が出勤時の鞄に気軽に入れておける寸法ではありません。
また、仕様面では大きくて性能が向上したiPod touchというべきものに見えるのですが、確かにiPod touchでは小さすぎると思った人は少なからずいるのかもしれませんが、それならせいぜいNintendo DSiとNintendo DSi LLの関係程度のとどめておけば十分だった気がします。
アメリカのように電子ブックが発達しているような土壌があれば違うのかもしれませんが、どうも日本市場には馴染まない製品であるように見えてなりません。
私が今でも愛用している旧式PCの一つである、dynabook SS2100 DS90L/2。CPUが超低電圧版のPentium M 900MHz (Banias)とかなり非力ではあるのですが、搭載GPUのTrident Blade XP4m32と換装したSSDのおかげで意外と快適に使えるのです。ちなみにSS2100はビジネスライン向けの機種で、コンシューマ向けの同等製品はdynabook SS S7です。
以前から書いている通り、現在重度の金欠でとても万単位の無駄金を使える状態ではないのですが、もし使えるなら多分その場で買ってしまったであろうPCを見つけてしまいました。
上で書いた、私が愛用しているSS2100とほぼ同等のPCで、輸出専用モデル(但し東芝の直販でのみ日本国内でも入手できました)として用意されていました。SS2100/S7はモデルチェンジ後のSS2110/S8でチップセットが855GMに変更され、ごく平凡なサブノートという仕様になってしまったのですが、PORTEGE R100は引き続き855PM+Blade XP4m32という構成でした。
SS2100とR100の仕様上の主な違いは、
・CPU:Pentium M 900MHz (Banias) → Pentium M 733 (Dothan 1.1GHz)
・メモリ(最大搭載量) 768MB → 1280MB
・無線LAN:Intel PRO/Wireless 2011B → Intel PRO/Wireless 2200BG
という変更程度なのですが、CPUのL2キャッシュが倍増していることと、1GBメモリモジュールの搭載を保証してくれている点が大きなアドバンテージとなります。私のSS2100でもHYNIX純正の1GBモジュールが問題なく動作していますが、メーカーが保証していない搭載量であるということはモジュールによっては不安定要素が現れてくる可能性もありますからね。
新たに買おうとすると、1.8インチPATA仕様のSSDという高額な出費がありおすすめできませんが、既にある環境を移すなどの用途ならかなり魅力のある本体です。そもそも何故国内向けに同じ仕様のPCを出してくれなかったのか...。
ASUSから高音質を謳うPCI Express 1xスロット用サウンドカード、Xonar Essence STXが発売されました。今までも提灯記事ばかりの雑誌などではASUS Xonarシリーズは「高音質」「高機能」と紹介されていましたが、それがいかにあてにならないか、この記事をお読み下さい。
確かに雑誌記事などではかつてのSoundBlaster Live!でも平気で高音質などと表現されていたわけで、どんな製品でも良いように書いてくれる記事はあるのですが、その中で「そのときはあまりにも低音質過ぎて、掲載を見送ったくらいだった」と書かれるクオリティというのが逆に気になります。
さて、今回の新製品Xonar Essence STXは高音質をアピールしているだけに24bit/192kHz、S/N比124dBという見事なスペックではあります。ただ、使っている部品はOPAMPがLM4562と、JRC2114Dで、DACがBurr-BrownのPCM1792Aということで、一見まともなようなそうでもないような、何とも微妙なレベルです。
そして少々気になるのが、ボード上に4Pinの電源コネクタが搭載されていて、ここに電源を供給しないとボードが動作しないということです。高音質のオーディオ機器は電流消費量も大きい場合が多いわけですが、これは音質面を追求した結果なのかそうでないのか...。
記事中で珍しく聴感の音質についても言及されているわけですが、その内容によると「メイン出力であるアナログRCAの出力を聴いてみると、どうも思ったほどよくない。RMAA Proでのテスト結果をみる限りS/Nなどはいいが、音楽を再生させると中低域が痩せた感じで、ヘッドフォン出力と比較すると明らかに見劣りしてしまう」とあります。これはどちらかというとJRC2114Dの傾向ではないかと思いますので、OPAMPをAnalogDevices辺りに変えてやれば見違えるほど良くなるという可能性もあり、そうであれば面白そうではあります。
表題の人気投票をジャストシステムの公式サイト上で開催していたようですね。最近全然見に行っていなかったので、全く知りませんでしたが。
第1位がATOKなのは、まあ当然でしょう。私がここ数年一太郎やJust Suiteを買っている最大の理由もこの点ですから。というより、一太郎を起動する機会はめっきりと減っているので、単体のATOKだけでも構わなくなりつつあるというのが本音です。
別に一太郎の出来が悪いといっているわけではないのですが、自分一人で使うのならともかくビジネス文書などは他人と共有できなければ仕方ないものですから、結局はMicrosoft Word形式を使わざるを得ません。一太郎でWord形式を編集するという手もありますが、オブジェクトを大量に配置したりしたときの互換性はやはり十分ではありませんから、最初からWordで編集する方が楽ということになってしまいます。
#Wordも使っているうちにそれなりにごまかせる技術が身につきますしね。
それ以外の上位に入った理由についても概ね納得できるものですが、同時にATOK以外の要素は現時点でプリインストールされたMicrosoft Wordを使っているライトユーザーが、積極的に乗り換えてくれる要素にはなりにくいのではないかと思います。DOS時代からの互換性や操作手順の継承などは、既存ユーザー以外には全く用のないものですし、罫線などは確かに一太郎の方が数段上だと思いますがそれでも敢えて金を払ってまで欲しいと思う人はそれほどいないでしょう。
まだまだ一太郎とATOKが無くなってしまっては困るのですが、先行きは厳しそうに感じてしまいますね。
昨日Lenovoから廉価なThinkPadが2機種発表されました。いずれもAMDプラットフォームを採用している辺りが目新しいところです。
仕様面では大きな差はなく、大まかにいえば13インチ液晶でデュアルコアCPU(Turion Neo X2またはAthlon Neo X2)搭載なのがEdge 13"、11.6インチ液晶でシングルコアCPU(Athlon Neo)がX100eというところですね。チップセットはいずれもAMD 780Gです。あとは添付バッテリの容量なども違っていますけど。
「ThinkPad」というブランドに魅力を感じる人であれば「安価なモバイル向けThinkPad」として素直に受け入れるのかもしれませんが、ThinkPadのものづくりを評価していた人がこれを素直に評価するのか気になるところです。
価格からしても、いわゆるCULVノートの範疇の製品であり、キーボード構造などもこれまでのThinkPadの印象とはかなり異なるものとなっています。
私個人の感想としては、Edge 13"は自分で安価かつある程度使えるモバイルPCを新たに用意するという条件で考えるなら面白いと思います。ただ、X100eはXシリーズとしては何となく中途半端な感じはしますね。デュアルコアCPUを搭載してしまうと上位のX200をパフォーマンスで上回ってしまうのかもしれませんが、重量はX200よりやや重くバッテリも容量不足で稼働時間が短めと、敢えて最下位というポジションを印象づけるような構成となっているところが引っかかります。
もっとも、実は気になっているのがIdeaPad S12のIONプラットフォーム版とX100e、X200sでは実質的なパフォーマンスはどのような関係になるのかという点だったり...。
Intelから新世代Atom(PineTrail)の発売とグラフィックコア内蔵Core i5(Clarkdale)の発表が行われました。
以前からCPUがグラフィック機能を統合する方向に動いていたのは周知の事実ですが、やはり実際の製品が発売されるとインパクトは大きいものがありますね。
PineTrailについては既にMini-ITX規格のマザーボードも発売されており、Intel純正でデュアルコアのAtom D510を搭載するD510MOで実売価格は8千円台と、従来のデュアルコアAtom搭載機であるD945GCLF2とほぼ同等の価格ラインに収まっています。むしろ発売直後の価格同士で比較すればD510MOの方が安いくらいです。
機能面で比較すると、メモリスロットが2本となった代わりにパラレルATAコネクタが廃止されたようですね。汎用のクライアントPCというよりは、常時稼働のファイルサーバや特定用途専用のクライアントで使われるべき製品なのですから、これは改善と解釈出来るでしょう。完全なファンレス設計となっているのも大きな進化です。
性能を問うような種類の製品ではありませんが、それでも945GC+ICH7と比べれば性能の底上げも期待出来るでしょう。私がD945GCLF2を使っているようなPT2を使った録画サーバなどには丁度使える程度に仕上がっているのではないでしょうか。通常の地デジチューナーなどではHDCPサポートの問題が出てくるでしょうけどね。
一方のClarkdaleについては、まだ店頭には並んでいませんがImpress PC Watchで各種ベンチマークなどが掲載されています。リンクはこちら。
将来的なメインストリームはこの形になるのかもしれませんが、現時点で私が欲しいかといえばそれはNOですね。この類の製品が出始めることで心配なのは、NVIDIAの商売が成り立つのかという点です。AMD(ATI)の製品にはどうしても不確実な印象がつきまとうので、何とかNVIDIAにも頑張って欲しいのですが...。
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