2010年1月アーカイブ

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 折角の機会なので、朝から銀座に出向いて整理券を確保。その後秋葉原を散策して14:45頃には銀座に戻り、アップル・ストアでiPod Classicを視聴してから会場の山野楽器銀座本店に行きました。

 整理券は10:30からB1Fカウンターで~と案内されていたのですが、10時過ぎに店の前にたどり着いたときには既に先着順で整理券を配布していました。定員100名で私の整理券番号が81番でしたので、意外ときわどいタイミングだったのかもしれません。

 公開インタビューでインタビューアーを務めたのは、シカゴの関連ではすっかりお馴染みの音楽評論家伊藤秀世氏。登場時にはロバート・ラム本人にも負けないくらいの大歓声で迎えられていました。

 インタビューでは色々興味深い内容は聞かれましたが、ファンでないとあまり有益な情報ではないと思いますのでここでは省略。「Chicago Navi」さんの掲示板に詳細は書かせて貰いました。

 写真はインタビュー終了後に行われたサイン会でサインをいただいてきた、彼のソロアルバム「THE BOSSA PROJECT」のジャケットです。

 今日は仕事で見積もりを頼まれていたため外出・・・のはずでした。

 出かけようと車に荷物を積んでいると、降水確率0%のはずが雨が降ってきています。仕方なく外に出ていた洗濯物を取り込んで、再度外出の準備をしようとしていると、今度は近所(自宅よりやや西よりの四街道市付近)を電車で通過中だった兄から電話があり、雹が降ってきているとのこと。

 我が家の車庫は縦に2台停められるようになっているのですが、屋根があるのは1台分ですので、屋根のある場所まで車を動かして下りると、早速車庫の屋根からコツンコツンと固いものが落ちてくるような音が。

 結局本来は10時過ぎに外出する予定をなんとなく延ばして11時にしたのですが、それが幸いして車にダメージらしいダメージを受けることはありませんでした。若干他に場所に当たって跳ね返ってきた氷の粒が当たりましたが、直撃ではなかっただけ跡が残るような衝撃ではなかったようです。

 ただ、問題なのは仕事に出られるのはいつなのかということで。

 今日は今年初の風邪によるダウンです。

 それはともかく、米国Appleがタブレット型端末、iPadを発表しました。詳細は各所に沢山上がっているいると思いますので、特にリンクは貼りません。

 9.7インチのIPSパネル液晶搭載ということで、モバイルデバイスというより、コンテンツビューアーとしてはなかなか面白いかもしれません。

 ただ、私からするとどうしても疑問なのですが...、

   「これ、何に使えば良いの?」

 液晶パネルの大きさとデザインから判断する限りは、ネットブックより若干小さいという程度の面積ではないかと思うのですが、そうなると持ち運びにはネットブック並みの専有面積を確保してやらなければいけないはずです。少なくともノートPCを持ち歩いている人が出勤時の鞄に気軽に入れておける寸法ではありません。

 また、仕様面では大きくて性能が向上したiPod touchというべきものに見えるのですが、確かにiPod touchでは小さすぎると思った人は少なからずいるのかもしれませんが、それならせいぜいNintendo DSiとNintendo DSi LLの関係程度のとどめておけば十分だった気がします。

 アメリカのように電子ブックが発達しているような土壌があれば違うのかもしれませんが、どうも日本市場には馴染まない製品であるように見えてなりません。

Chicago Navi」さんの情報ですが...。

 シカゴのオリジナルメンバーであり、実質的な中心人物であるロバート・ラムが、シカゴの来日公演に際して事前に単独で来日し、サイン会と公開インタビューを実施するそうです。詳細はワーナーミュージックの方に掲載されています。

 かつての人気絶頂期であればとても無理であろう企画ですが、現在のシカゴは地味ながら熱心なファンが支持し続けているという状況ですので、この類のイベントを行うのに適した状況なのかもしれません。

 ロバート・ラムをわかりやすく紹介するのはこの曲でしょうかね。

 

 

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 久々にPCパーツの買い物となりますが、Initio製Ultra Wide SCSI H/A、IOI-9100UWです。未チェックジャンクで、価格は10円でした。

 今更必要に駆られて買ったわけもなく、単純なコレクションとしての購入です。IOIのサポートでは、色々と問題のあったIOI-A100U2WのBIOS Ver1.03Dは配布されなくなってしまいましたが、IOI-9100UWのPC-9821対応BIOSは現在でも配布されていますので、その気になれば書き換えて使うこともできます。動けばですけど。

 どちらかというと、型番こそIOI-9100UWだったものの基板はリファレンスのInitio製INI-9100UWと全く同じものに見えたので、ちょっと珍しいなと思って買ったわけです。

 同じジャンク箱にはAdaptec AHA-2930CUのフラットケーブル付きも同じ価格で入っていたのですが、これは敢えて買ってくるほど面白い製品でもありませんでしたので、敢えてこちらだけを買ったわけです。

 先日ここで取り上げたPS3用の地デジ対応ユニット「torne」ですが、その後レビュー記事や詳細、開発者インタビューなどが次々に公開されています。

 主なものはAV Watchを中心としたImpress Watchの各記事をご覧いただければ明らかだと思うのですが、個人的にはPC向けの地デジチューナーよりも実用度は高いと思います。(FriioやPT1/PT2を別にして)

 PS3が光学メディアへの書き込み機能を持たない以上、どうしても録画が内蔵またはUSB接続ハードディスク内で完結してしまうことは大きな弱点ですが、これは録画機能内蔵TVと同等であると考えればそれほど大きな問題にはならないのではないかと思っています。

 むしろ現在メインPCに内蔵しているBUFFALO DT-H50/PCIEのアドバンテージとなり得るのは、BD/DVDへの書き出しが可能な程度ではないかと思っています。特にBUFFALO製品で使い勝手を悪く感じてしまう部分は番組表なのですが、torneではこれが既存の常識を越えるほどに快適だとか。

 BUFFALOのPCast TV for 地デジでは、番組表の更新設定が自動更新のON/OFFと更新開始時刻設定、更新後のPC動作設定だけで、毎日決まりきった時間にPCを使っていないとあまり役に立ちません。仕方なく手動で番組表を更新しようとするとかなりの時間待たされ続けるので、結局so-netのTV王国を開いてiEPGで番組を確認したり録画予約を設定したりしているのです。

 PT2の現環境では更新間隔などがある程度自由に設定できまし、そもそもファイルサーバーとして常に起動しているPCですので、放送スケジュールの変更などにもほぼ完全に対応出来ていて、きわめて便利な分だけ、余計に見劣りがしている部分もあります。

 一方のtorneの番組表は、一週間分の番組データをほぼ全くストレス無しに視覚的に表示してみせるというのですから、一般的なデジタル家電とはまるで出来が違うということでしょう。その一点だけでも存在意義を感じます。せいぜい視ても2~3回という内容番組表から探してを取りだめしておき、暇な時間に視るという用途に絞ればかなりの使い勝手ではないでしょうか。

 私が今でも愛用している旧式PCの一つである、dynabook SS2100 DS90L/2。CPUが超低電圧版のPentium M 900MHz (Banias)とかなり非力ではあるのですが、搭載GPUのTrident Blade XP4m32と換装したSSDのおかげで意外と快適に使えるのです。ちなみにSS2100はビジネスライン向けの機種で、コンシューマ向けの同等製品はdynabook SS S7です。

 以前から書いている通り、現在重度の金欠でとても万単位の無駄金を使える状態ではないのですが、もし使えるなら多分その場で買ってしまったであろうPCを見つけてしまいました。

TOSHIBA PORTEGE R100

 上で書いた、私が愛用しているSS2100とほぼ同等のPCで、輸出専用モデル(但し東芝の直販でのみ日本国内でも入手できました)として用意されていました。SS2100/S7はモデルチェンジ後のSS2110/S8でチップセットが855GMに変更され、ごく平凡なサブノートという仕様になってしまったのですが、PORTEGE R100は引き続き855PM+Blade XP4m32という構成でした。

 SS2100とR100の仕様上の主な違いは、

・CPU:Pentium M 900MHz (Banias) → Pentium M 733 (Dothan 1.1GHz)
・メモリ(最大搭載量) 768MB → 1280MB
・無線LAN:Intel PRO/Wireless 2011B → Intel PRO/Wireless 2200BG

という変更程度なのですが、CPUのL2キャッシュが倍増していることと、1GBメモリモジュールの搭載を保証してくれている点が大きなアドバンテージとなります。私のSS2100でもHYNIX純正の1GBモジュールが問題なく動作していますが、メーカーが保証していない搭載量であるということはモジュールによっては不安定要素が現れてくる可能性もありますからね。

 新たに買おうとすると、1.8インチPATA仕様のSSDという高額な出費がありおすすめできませんが、既にある環境を移すなどの用途ならかなり魅力のある本体です。そもそも何故国内向けに同じ仕様のPCを出してくれなかったのか...。

 ASUSから高音質を謳うPCI Express 1xスロット用サウンドカード、Xonar Essence STXが発売されました。今までも提灯記事ばかりの雑誌などではASUS Xonarシリーズは「高音質」「高機能」と紹介されていましたが、それがいかにあてにならないか、この記事をお読み下さい。

 確かに雑誌記事などではかつてのSoundBlaster Live!でも平気で高音質などと表現されていたわけで、どんな製品でも良いように書いてくれる記事はあるのですが、その中で「そのときはあまりにも低音質過ぎて、掲載を見送ったくらいだった」と書かれるクオリティというのが逆に気になります。

 さて、今回の新製品Xonar Essence STXは高音質をアピールしているだけに24bit/192kHz、S/N比124dBという見事なスペックではあります。ただ、使っている部品はOPAMPがLM4562と、JRC2114Dで、DACがBurr-BrownのPCM1792Aということで、一見まともなようなそうでもないような、何とも微妙なレベルです。

 そして少々気になるのが、ボード上に4Pinの電源コネクタが搭載されていて、ここに電源を供給しないとボードが動作しないということです。高音質のオーディオ機器は電流消費量も大きい場合が多いわけですが、これは音質面を追求した結果なのかそうでないのか...。

 記事中で珍しく聴感の音質についても言及されているわけですが、その内容によると「メイン出力であるアナログRCAの出力を聴いてみると、どうも思ったほどよくない。RMAA Proでのテスト結果をみる限りS/Nなどはいいが、音楽を再生させると中低域が痩せた感じで、ヘッドフォン出力と比較すると明らかに見劣りしてしまう」とあります。これはどちらかというとJRC2114Dの傾向ではないかと思いますので、OPAMPをAnalogDevices辺りに変えてやれば見違えるほど良くなるという可能性もあり、そうであれば面白そうではあります。

 昨年放送された「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP」がなかなか面白かったので、先日放送された第2弾も視てみました。リアルタイムでもPCの内蔵チューナーで視ていたのですが、他の作業をしながらだったのであまり集中して視聴していなかったということもあり、録画してあったものを改めて視てみました。

 NHKのブログには好意的なアニメ・アニソンファンのコメントが並んでいたのですが、個人的にはどうも方向性に違和感を感じてしまいます。MUSIC JAPANの番組サイト内にある「石原Pの一言!」(10.01.10分)には「あまりアニソンに興味のない方でも、ご覧いただければその魅力にひきこまれること受けあいです。」と書かれていたので期待していたのですが、私個人の感想としては前回の方が好印象でした。

 もともとアニメファンではない私のような音楽ファンにとっては、アニメの存在に関係なく聴けるような構成を期待するものではないかと思うのです。前回も事前に知っている楽曲は水樹奈々だけであり、他は使われているアニメも含めて全く予備知識のない状態で視ていて、結果としてHIMEKAの歌唱力やSCANDALの演奏(ベースやドラムというボトムが案外しっかりしている)辺りは面白いな、という感想を持ったのです。

 それに対して今回はその分野ではより有名な顔ぶれが揃ったらしいのですが、楽曲の世界観がまず「アニメありき」であったものが多かったように思います。May'n/中島 愛による「ライオン」は神曲とまで紹介されていたのですが、ヴォーカリスト2人のポテンシャルの高さこそ感じられたものの、楽曲そのものがそこまで素晴らしいとは感じませんでした。ある程度予備知識があれば違った受け止め方ができるのかもしれませんが、それではこの企画の価値が色あせてしまうでしょう。アニメを知らない人間にアニソンの良さを伝えることにはならないのですから。

 またファンの方には申し訳ないのですが、堀江由衣はいわゆる「声優ソング」の典型例のようなもので、個人的に全く受け付けられませんでしたし、JAM Projectは新世紀というよりは前世紀的アニソンではないかと思うのです。この両者のようなサウンドはいわゆるアニメ・アニソンファンのためのものであり、幾ら番組で取り上げても世間に幅広く受け入れられるものではないと思います。私も以前はアニソンや声優ソングはこの類ばかりだと思っていて、全く興味がわきませんでした。

 今回の反響次第で恐らく第3弾以降も企画されるのではないかと思うのですが、コアなファンが喜ぶ=一般受けからはかけ離れるというジレンマをどう処理するのか、それがこの企画の難しさではないかと思いますね。

 SCEからPlayStation3シリーズで地デジの録画を可能にするキット「torne」が発表されました。正式な発売日はまだ未定ですが、3月頃となるそうです。ちなみに価格は9,980円とアナウンスされています。

 私もPlayStation3は2台所有していますが、ゲーム機として使ったことは実は一度もありません。ネットワークメディアプレイヤーとしてきわめて優秀なので、PT2等で録画しておいたTV番組を後でのんびりと見る場合などに重宝しています。DVD再生の画質もDVDレコーダーやPSXよりずっと優秀ですので、完全にメディアプレイヤーという扱いです。

#BUFFALOのLT-H90/DTVなどもあるのですが、対応形式の幅広さや
#安定度などではPS3が圧倒的に上です。

 ただ、PT2で録画したファイルはビットレートが高く、PS3内蔵のIEEE802.11g規格無線LANではコマ落ちが多発して使い物になりません。今のところ、有線LANにIEEE802.11n対応のイーサネットコンバーターを接続して何とか使えているという状態ですので。

 そんなわけで、PS3で直接録画ができてくれれば便利だろうなと思っていましたので、この製品はなかなか面白そうです。PS3の内蔵HDDに録画しても、外付けUSB接続HDDに録画しても構わないという辺りも実用的ですからね。さすがに標準搭載の60GBや80GBでは少なすぎますが、500GB程度のHDDを搭載しておけば容量の割に格安なHDDレコーダーが構築できますので。

 発売後に遊びで1万円払える程度の余裕があれば買ってみたい品です。

 表題の人気投票をジャストシステムの公式サイト上で開催していたようですね。最近全然見に行っていなかったので、全く知りませんでしたが。

 第1位がATOKなのは、まあ当然でしょう。私がここ数年一太郎やJust Suiteを買っている最大の理由もこの点ですから。というより、一太郎を起動する機会はめっきりと減っているので、単体のATOKだけでも構わなくなりつつあるというのが本音です。

 別に一太郎の出来が悪いといっているわけではないのですが、自分一人で使うのならともかくビジネス文書などは他人と共有できなければ仕方ないものですから、結局はMicrosoft Word形式を使わざるを得ません。一太郎でWord形式を編集するという手もありますが、オブジェクトを大量に配置したりしたときの互換性はやはり十分ではありませんから、最初からWordで編集する方が楽ということになってしまいます。

#Wordも使っているうちにそれなりにごまかせる技術が身につきますしね。

 それ以外の上位に入った理由についても概ね納得できるものですが、同時にATOK以外の要素は現時点でプリインストールされたMicrosoft Wordを使っているライトユーザーが、積極的に乗り換えてくれる要素にはなりにくいのではないかと思います。DOS時代からの互換性や操作手順の継承などは、既存ユーザー以外には全く用のないものですし、罫線などは確かに一太郎の方が数段上だと思いますがそれでも敢えて金を払ってまで欲しいと思う人はそれほどいないでしょう。

 まだまだ一太郎とATOKが無くなってしまっては困るのですが、先行きは厳しそうに感じてしまいますね。

 先日新宿に用事があり、途中秋葉原で途中下車して巡回してきました。PC関連の買い物は特になく、新宿に向かおうとしたときに家族からTVのリモコンで使う単3乾電池(2本)を買ってきて欲しいと頼まれていたことを思い出しました。

 最近は、頻繁に単3電池を使う部分についてはeneloopを使うようになり、私自身単3乾電池のストックは全く持っていませんでした。普通の乾電池で数ヶ月使えるような部分であれば別ですが、そうでなければeneloopを10本程度のサイクルで回して使う方が楽ですからね。

 乾電池を買わなければいけないことに気付いたのが、ソフマップのパソコン総合館の裏辺りでしたので、手近なあきばおーに飛び込んで安い電池を探してみました。

 1本当たりの単価で安いのは恐らく8本で200円程度のSANYOブランドのものだったと思うのですが、単純な売値(2本以上のパック)で最も安いアルカリ乾電池はこれでした。

 

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...外出時に使うような機器ではあまり使いたくないデザインですね(苦笑)

#今日の内容はアナログオーディオが解る方だけお読み下さい。

 既に2010年となり、DJ用途を含めてもアナログユーザーが大きく減っている今日この頃ですが、未だにアナログ関連製品を製造・販売し続けているオーディオテクニカから、いくつか発表事項がありました。

・AT-OC9/III発売

 AT-OC9シリーズは、初代の無印ではコイルにPCOCCを採用していることが特徴という、ごく平凡な普及価格帯のMCカートリッジでした。日本国内ではこの一機種に終わったのですが、海外では針先をML(マイクロリニア)とするなどの改良を加えられたAT-OC9/MLIIなど、後継シリーズが存在していました。確か日本では上位に限定モデルのAT-OC30という機種が一時期用意されていた気がします。AT-OC9/MLIIはモデルライフの末期に日本でも逆輸入製品として正規販売が行われ、量販店などでは結構売れていたのではないかと思います。

 そんなAT-OC9シリーズの最新機種、AT-OC9/IIIが昨年11月に発売となりました。ただ、価格は初代の2倍以上となる、65,625円となっています。この機種の仕様を見て少々首をかしげたのは、針先形状です。今までのオーディオテクニカ製カートリッジは、ハイスペックモデルの場合ほぼ例外なくML針だったのですが、今回はLC(ラインコンタクト)針が採用されているのです。LC針はオルトフォンの中~上位モデルなどでよく採用されている形状です。これが何を意味するのかは解りませんが、耐摩耗性と音質が両立できているのなら構わないとは思います。

・大ベストセラー機、AT-F3IIの製造中止

 かつてのアナログ製品一斉値上げの際に、実に1.5倍の価格になりながらも、それでも他の追随を許さないハイコストパフォーマンスMCカートリッジとして人気を博した、AT-F3IIの製造が中止されました。実は他にもシェル同梱で入門用として広く使われた、AT-15Ea/GやAT-120Ea/Gなど、少しオーディオアクセサリーを扱っている店なら大抵在庫が置かれていたような機種も、全て製造が止まっています。

 当初は不採算による機種整理で低価格帯を全て切り捨てたのかと思っていたのですが、AT-F3IIに関しては後継機が間もなく発売されるという情報が流れています。恐らくAT-F3IIの一部に新素材を使うなどして若干キャラクター付けを変えた機種を、2万円台で発売するのではないかと思うのですが、ろくに商売にならないであろうこの分野で、新製品への意欲を見せてくれるオーディオテクニカの姿勢を高く評価したいところです。

 事後報告となってしまいますが、当ブログで利用しているMovable Typeのバージョンアップ作業を先程行いました。22:30前後に当ブログにアクセスいただいた方は、恐らく正常な表示ではなかった(導入作業用トップページが表示される)ものと思います。

 これまであまり頻繁には手を付けていなかったのですが、今回はアップデート内容がセキュリティであり、かつトラブル発生時にも対処できる程度の時間的余裕が私にあったため、バージョンアップに踏み切ったわけです。

 このブログを自宅サーバーで運用開始した約2年前にはMovable Type 4.01を使っていたわけですが、その後4.01→4.13というバージョンアップ作業を一度行い、今回が2度目の更新作業ということになります。

 前回のバージョンアップ作業では、デザインの配色(当初は背景色が薄茶色でした)が一部保持されなかったという不具合があったのですが、今回は今のところ私自身では把握しているものはありません。もし何か不都合が発生していれば、コメント等でお知らせいただければ幸いです。

 昨日Lenovoから廉価なThinkPadが2機種発表されました。いずれもAMDプラットフォームを採用している辺りが目新しいところです。

 仕様面では大きな差はなく、大まかにいえば13インチ液晶でデュアルコアCPU(Turion Neo X2またはAthlon Neo X2)搭載なのがEdge 13"、11.6インチ液晶でシングルコアCPU(Athlon Neo)がX100eというところですね。チップセットはいずれもAMD 780Gです。あとは添付バッテリの容量なども違っていますけど。

 「ThinkPad」というブランドに魅力を感じる人であれば「安価なモバイル向けThinkPad」として素直に受け入れるのかもしれませんが、ThinkPadのものづくりを評価していた人がこれを素直に評価するのか気になるところです。

 価格からしても、いわゆるCULVノートの範疇の製品であり、キーボード構造などもこれまでのThinkPadの印象とはかなり異なるものとなっています。

 私個人の感想としては、Edge 13"は自分で安価かつある程度使えるモバイルPCを新たに用意するという条件で考えるなら面白いと思います。ただ、X100eはXシリーズとしては何となく中途半端な感じはしますね。デュアルコアCPUを搭載してしまうと上位のX200をパフォーマンスで上回ってしまうのかもしれませんが、重量はX200よりやや重くバッテリも容量不足で稼働時間が短めと、敢えて最下位というポジションを印象づけるような構成となっているところが引っかかります。

 もっとも、実は気になっているのがIdeaPad S12のIONプラットフォーム版とX100e、X200sでは実質的なパフォーマンスはどのような関係になるのかという点だったり...。

 Intelから新世代Atom(PineTrail)の発売とグラフィックコア内蔵Core i5(Clarkdale)の発表が行われました。

 以前からCPUがグラフィック機能を統合する方向に動いていたのは周知の事実ですが、やはり実際の製品が発売されるとインパクトは大きいものがありますね。

 PineTrailについては既にMini-ITX規格のマザーボードも発売されており、Intel純正でデュアルコアのAtom D510を搭載するD510MOで実売価格は8千円台と、従来のデュアルコアAtom搭載機であるD945GCLF2とほぼ同等の価格ラインに収まっています。むしろ発売直後の価格同士で比較すればD510MOの方が安いくらいです。

 機能面で比較すると、メモリスロットが2本となった代わりにパラレルATAコネクタが廃止されたようですね。汎用のクライアントPCというよりは、常時稼働のファイルサーバや特定用途専用のクライアントで使われるべき製品なのですから、これは改善と解釈出来るでしょう。完全なファンレス設計となっているのも大きな進化です。

 性能を問うような種類の製品ではありませんが、それでも945GC+ICH7と比べれば性能の底上げも期待出来るでしょう。私がD945GCLF2を使っているようなPT2を使った録画サーバなどには丁度使える程度に仕上がっているのではないでしょうか。通常の地デジチューナーなどではHDCPサポートの問題が出てくるでしょうけどね。

 一方のClarkdaleについては、まだ店頭には並んでいませんがImpress PC Watchで各種ベンチマークなどが掲載されています。リンクはこちら

 将来的なメインストリームはこの形になるのかもしれませんが、現時点で私が欲しいかといえばそれはNOですね。この類の製品が出始めることで心配なのは、NVIDIAの商売が成り立つのかという点です。AMD(ATI)の製品にはどうしても不確実な印象がつきまとうので、何とかNVIDIAにも頑張って欲しいのですが...。

 新年の挨拶は控えさせていただいておりますので、年末恒例の紅白歌合戦を久々に通して視た感想でも書いて、新年のエントリーとさせていただきます。

 まず全体的な印象としては「過渡期」でしょうか。ここ数年ジャニーズ事務所勢はSMAPとTOKIOの2者だけが出場してきたわけですが、今年はそれに加えてオリコン年間シングルチャートのトップ5に4曲を送り込んだ嵐(+おまけのNYC BOYS)が出場。メンバーで演奏までをまかなえるTOKIOは別にして、このジャニーズの主役は完全にSMAPから嵐になっていました。SMAPはかつての圧倒的な存在感を失っていましたし。

 そしていつもヒットチャートを主導して売れっ子を送り込んでいたavex勢が今年は全く存在感を失っていました。浜崎あゆみにかつてのオーラはなく、GIRL NEXT DOORは明らかに力不足。大塚愛に至っては明らかに雰囲気が浮いていましたし、辛うじて倖田來未が存在感を保っていたくらいでしょうか。いずれも私の趣味ではありませんけどね。

 さらにベテラン演歌歌手達もパフォーマンスに明暗が現れていました。不祥事続きで2年間ブランクがあった細川たかしはさすがだったと思うのですが、森進一や五木ひろしはもう十分でしょう。女性歌手でも中村美律子の声の衰えにも驚きました。天童よしみの実力の高さは目立ちましたし、坂本冬美も悪くなかったと思うのですが、「また君に恋してる」はビリー・バンバン自身の方が良いような気も...。

 もっとも全体を見回すと例年話題優先で実力的に明らかに無理がある歌手(去年なら中川翔子辺り)を混ぜていたのですが、今年はその役が歌唱力の高い水樹奈々になっていたため、ひんしゅくを買うほど下手な歌手というのはあまりいなかったことは評価して良いのではないかと思います。

 特別枠での出場となったスーザン・ボイルと矢沢永吉ですが、個人的な感想はスーザン・ボイルの圧勝です。矢沢永吉に出て欲しかった制作側の意図はわかるのですが、それでもあそこまで特別扱いにしなければいけない存在だとは、どうしても思えません。スーザン・ボイルの方は、歌を聴かせれば素直に納得出来るという実力はきっちりと見せてくれたと思います。

 個別に見てみると、

・期待通りかそれ以上:いきものがかり、ジェロ、水樹奈々、FUNKY MONKEY BABYS、天童よしみ、坂本冬美、細川たかし、ゆず、平原綾香、スーザン・ボイル、絢香
・予想以上にがっかり:flumpool、中村美律子、大塚愛、Perfume(そもそも歌っているのかろくに判らない)、東方神起、コブクロ(小淵の声が出ていなかったのでハーモニーが崩れてしまった)、SMAP(特に木村拓哉が足を引っ張り続けた)、氷川きよし(あのセンスでヒットするのが理解出来ない)

という評価でしょうか。今回の音響では、声量があまりないタイプの歌手にはかなり厳しい環境だったとは思いますので、セッティング次第ではもう少し違った印象になったのでしょうけど。

 次回は惰性だけで出ている歌手を減らして、今ひとつ売れていなくても実力の高い人を少しでも選ぶような人選が出来れば、音楽番組としての魅力も生まれてくるのではないかと思います。特に最近のNHKはアニソンSP(担当プロデューサーは前回の紅白で総合プロデューサーを務めていました)のようなある意味斬新な企画が出来る程度の自由度はありますので、この辺りにその自由度を活かしてくれれば面白くなりそうに思います。